“嫌われる”だけじゃ終わらない──『幸せになる勇気』で見つける自分らしさ

こんにちは。
今回ご紹介するのは『幸せになる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え II』です。
人との関係や自分の生き方に迷っている方に、“本当の幸福”を見つけるヒントを与えてくれる一冊。ぜひ手に取ってほしい本です。
「嫌われる勇気」を読んだけれど、行動に移すのが難しかった。
「他人の期待」や「過去の失敗」に縛られて、思うように自分を解放できていない…
そんな葛藤を抱える20代〜40代のビジネスパーソンにこそ、『幸せになる勇気』は響きます。
恋愛、仕事、人間関係…。どのテーマでも、「自分を生きる」ための“次のステップ”がこの本にはあります。
なぜ今、『幸せになる勇気』が求められているのか?
1. 「自立」から「共同体感覚」へ──変化する価値観に応える
コロナ禍を経て、働き方も人との関係性も大きく変わった今、自立だけでは満たされない“つながり”への渇望が高まっています。
『幸せになる勇気』は、アドラー心理学が重視する「共同体感覚」──すなわち“他者と対等な関係を築く勇気”にフォーカスし、「自分さえ良ければいい」から脱却する道筋を示してくれます。
2. 誰かを信じる勇気が、自己肯定感を育てる
近年注目されている“自己肯定感”ですが、その土台には「他者を信じる力」が必要です。
本書は、「愛すること」「信頼すること」を“選ぶ勇気”として捉え、自分の価値を他人に依存せず、能動的に関係を築いていくことの重要性を説いています。
これは、職場・家庭・恋愛…すべての人間関係に通じる“信頼の技術”でもあるのです。
3. 「変わりたいのに変われない人」への処方箋
前作『嫌われる勇気』を読んで、「自分も変わりたい」と思った人は多いでしょう。
しかし実際には、“行動できない自分”に直面し、もどかしさを感じる人も少なくありません。
本書では、その「変化への恐れ」=“無能の証明”という心のクセに光を当て、「変わらない自分」すら受け入れることから始める生き方が示されます。
それは決して、甘えではなく、“自分を信じる力”の回復に他なりません。

本書が教えてくれるヒント
1. “無能の証明”を手放す
「どうせ自分には無理だ」と思うことは、挑戦から逃げる口実になりがちです。本書は、それを“無能の証明”と呼び、変わることへの恐れや責任回避の心理として明確にします。
この概念に気づくことで、「できない自分」ではなく「変わらないことを選んでいた自分」を見つめ直すことができます。
2. 過去の物語を“いま”書き換える
アドラー心理学では、過去の出来事よりも“いま”の目的に注目します。 過去に起きたことをどう意味づけるかは、自分の選択次第。本書では、過去に縛られず“自分の人生をどう描き直すか”に重きを置いています。
3. 尊敬ベースの人間関係を築く
「愛する」とは、相手を変えようとすることではなく、尊敬し合う関係を築くこと。 上司と部下、親と子、パートナー間──どの関係においても、“条件付きの承認”から脱却し、「その人をあるがまま受け入れる」関係性が、真の幸福につながると本書は教えています。
4. 暴力のないコミュニケーションを選ぶ
怒鳴る・脅す・操作する──こうした力によるコミュニケーションを「暴力」と定義し、そこから脱却する方法が説かれています。 代わりに本書が示すのは、“対等な協力”を前提にした信頼関係。 家庭でも職場でも、“支配”ではなく“尊重”で築かれた関係こそが、幸福の土台になるのです。
5. 「愛する勇気」を持つ
本当の意味で“幸せになる勇気”とは、「愛すること」「信じること」を選び取る行動のこと。 他者に心を開き、自ら関係性を築くことにこそ、自由と幸福があると本書は語ります。
それは同時に、「自己中心性からの脱却」でもあり、与えること・支えることの中に、人生の豊かさがあると教えてくれます。
読後の感想:信じることが、幸せの始まりだった
この本を読み終えたとき、最も強く心に残ったのは、「愛すること」「信じること」は、与える側の“勇気ある選択”だということでした。
これまで、信頼とは“得るもの”だと思っていました。でも本書を通して、信頼とは“自分から与えること”でしか生まれないということを学びました。
特に印象的だったのは、「相手を変えようとするのではなく、尊敬することから始める」という一節。 これは、家族や恋人、職場の人間関係など、どんな関係にも当てはまる普遍的な真理だと感じました。
また、“変われない自分”を責めるのではなく、その恐れすら受け入れる姿勢が、優しさと自由の出発点だという視点にも救われました。
本書は、知識としてのアドラーではなく、「行動としてのアドラー」を私たちに差し出してくれます。
読む前と後で、人生に対する“構え”が変わる。 そんな静かだけれど確かな変化をもたらしてくれる一冊です。
まとめ:幸せになるとは、自分で幸せを“選ぶ”こと
『幸せになる勇気』は、単なる自己啓発書ではありません。
「なぜ、自分は幸せになれないのか?」という問いに、厳しくも温かい視点で向き合い、答えてくれる本です。
自分を信じ、他者を信じること。
誰かに変えてもらうのではなく、自分で“変わることを選ぶ”こと。
幸せとは、どこかからやってくるものではなく、自分の意志でつかみにいくものだと気づかせてくれます。
もしあなたが、人間関係に疲れていたり、前に進めずに迷っているなら。 この本は、心の深いところにある“勇気”に火を灯してくれるはずです。
1. 『嫌われる勇気』の「その後」に向き合う続編
前作『嫌われる勇気』を読んで「アドラー心理学」に共感したけれど、実践で躓いている人や、今の自分の立ち位置にモヤモヤを感じている人にとって、ぴったりの内容です。対話形式で「青年と哲人」の語りが進み、より実践的・具体的な教えが多く含まれています。
2. 幸せになるための「人生最大の選択とは何か」を問う
「3年ぶりに哲人を訪ねた青年が語る衝撃の告白。それは“アドラーを捨てるべきか否か”という苦悩だった。」という書き出しは、読者の心に強く問いかけます。人生の選択・価値観について再考させられる内容が、多くの共感を呼んでいます。
3. アドラー心理学の教えを“幸せ”という観点から掘り下げる
アドラーの「承認欲求」「他者の期待」「勇気」などの要素を、幸せを感じるためにはどう扱うか――という具体的なテーマで解説。過去ではなく「これから」を意識して進みたい人に響くメッセージがあります。
4. 感想・レビュー数が多く、読者支持が厚い
読書メーター上で登録数14,640件、レビュー数3,143件という規模。読者の生の声が多いため、「どんな人がどこで感じるか」がイメージしやすいのも特徴です。
5. リーズナブルな価格設定と選びやすさ
新刊価格は約1,760円。中古や電子版も選択肢があり、購入の障壁がそれほど高くない点も魅力。
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まずは「目次をチラッと見る」だけでも、新しい思考の道が見えてくるかもしれません。
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