【書評・要約】『お金の大学』──「増やす力」で“お金が働く仕組み”をつくる

働いても働いても、時間に追われる」
「貯金だけじゃ、将来が不安…」
そんな悩みを感じている方にこそ読んでほしいのが、両@リベ大学長のベストセラー『お金の大学』。
中でも特に注目したいのが、“お金にも働いてもらう”『増やす力』です。
「お金のことで寝つきが悪かったり、将来に不安を感じたこと、ありませんか?」
『お金の大学』は、そんなあなたの“お金へのモヤモヤ”をスッと晴らしてくれる一冊です。
✔ 「貯める」「増やす」「稼ぐ」「守る」「使う」の5つの力で、お金のことを丸ごと学べる
✔ 最新の制度・金融の実情に対応した改訂版で、古い情報に振り回されない知識が手に入る
✔ 難しいことを簡単に、行動できる形で教えてくれるので、初心者でも始めやすい
✔ 内容はすぐ実践できるテクニック満載。固定費を見直すだけでも、本の元がとれる可能性あり
👉【『お金の大学 改訂版』の内容をチェックする】

まずは“目次だけをパラパラめくる”くらいの軽さでいいかもしれません。それで、あなたのお金の使い方が少しずつ変わっていく。
両@リベ大学長のベストセラー『お金の大学』は、まさにその“当たり前に見えて誰も教えてくれなかった”ことを教えてくれる本。
「次は増やす力を高めよう」
これが、人生の選択肢を広げる次の一歩になると、丁寧に解説してくれます。
増やす力とは?
「増やす力」とは、働いて得たお金を“眠らせずに育てる”ための知識と仕組みのこと。
銀行預金だけでは増えない時代に、資産形成のスタートラインに立つための必須スキルです。
『お金の大学』で学べる「増やす力」の実践法
「増やす力」とは、お金を“働かせる”ことで、時間と複利を味方につけて資産を育てる力です。
労働収入だけに頼らず、将来の自由を得るための“お金の自立”に欠かせない知識です。
1. つみたてNISA/新NISAで長期分散投資を始める
- 少額から、毎月一定額をインデックスファンドに自動で積み立て
- 利益が非課税になるため、20〜30年後の資産形成に圧倒的有利
- 初心者は「eMAXIS Slim全世界株式」など低コストファンドが推奨されがち
👉 本書では「何を選ぶべきか」「どこで買うべきか(証券口座)」まで具体的に紹介。

2. iDeCo(個人型確定拠出年金)で“節税しながら”増やす
- 毎月の掛金が全額所得控除となり、所得税・住民税が減る
- 利益は非課税、運用益も非課税、受取時も控除が使える
- 60歳まで引き出せない点も「老後資金づくり」に向いている
👉 サラリーマン、主婦、自営業など、それぞれに合った活用方法を解説。

3. インデックス投資で“放ったらかし運用”を目指す
- 株価の短期的な上下に一喜一憂せず、世界経済の成長に連動する仕組み
- 分散・長期・低コストの3原則を守れば、初心者でも高い再現性がある
- 「ドルコスト平均法」でリスクを抑えながら投資ができる
👉 「プロに勝てる必要はない」という視点で、手間もストレスも少ない投資法を紹介。
4. 高配当株・ETFによる“配当金”収入の考え方
- キャッシュフローを重視した「毎月の不労所得」を目指すスタイル
- 米国株(VYM・HDV・SPYDなど)を中心に、定期的な収入が得られる
- 増配傾向の企業に投資することで、年々リターンが拡大する可能性
👉 「生活の一部を配当で賄う」という選択肢も、将来の自由度を高める手段のひとつ。
5. “やってはいけない投資”も明確にしてくれる
- 短期売買・FX・仮想通貨のようなハイリスク商品は、初心者に不向き
- 銀行・保険・証券会社の“手数料ビジネス”にも注意が必要
- 増やすためには、まず「減らさない工夫」が重要という逆説的視点も学べる
実践のカギは「知識 × 習慣」
『お金の大学』のすごいところは、難しい投資理論を使わずに、「明日からできる行動」に落とし込んでくれていることです。
- まずは証券口座を開く
- 月1万円だけ積み立てる
- 商品選びに悩まない方法を知る
そんな小さな行動が、10年後・20年後の資産を大きく左右します。
なぜ今、「増やす力」が必要なのか?
1. 銀行預金ではお金が増えない時代だから
- 銀行の普通預金金利は、0.001〜0.02%。100万円を預けても1年で利息は10〜200円程度。
- 一方で、インフレ(物価上昇)は年2〜3%が現実。つまり「お金を預けているだけで、価値が目減りする」状況。
👉 預金は安全だけど、成長はゼロ。だからこそ“増やす力”でお金を育てる必要があります。
2. 年金・退職金に頼れない“自助努力の時代”に入った
- 国の年金制度は、受給開始年齢が引き上げられたり、支給額が実質減少傾向に。
- 企業の退職金も大企業以外では制度そのものが縮小しているケースが多数。
👉 もはや「老後は国や会社がなんとかしてくれる」という時代ではありません。
自分で資産を育てる“増やす力”が、生涯安心のカギになるのです。
3. 「人生100年時代」、長く働く=長く備える必要がある
- 医療の進歩により、80代・90代まで元気に生きる人が当たり前の時代に。
- その反面、定年後に収入の柱がなくなると、30年以上の「年金生活」が不安定になりやすい。
👉 だからこそ、若いうちから投資で「お金が働く仕組み」を作ることが、自分の未来を守る最善策になります。
4. 副業や転職だけでは“時間の限界”がある
- 副業や転職も収入UPにはつながるが、労働時間を削るわけにはいかない。
- 一方で、投資は「お金を働かせる」ため、自分の時間を使わずに資産が育つ。
👉 労働と並行して「お金が増える仕組み」を持てるのが、“増やす力”最大のメリットです。

5. 「複利の力」は、今すぐ始めた人が一番得をする
- 複利とは「利息が利息を生む」雪だるまのような増え方。
- 早く始めるほど、資産の成長スピードが大きくなる。
- 10年・20年の差が、将来の資産に数百万円〜数千万円の違いを生むことも。
👉 投資における“最大の資産”は「時間」。だからこそ、今すぐ始める人が圧倒的に有利なのです。

投資は「お金持ちのため」ではなく、「未来の安心のため」
『お金の大学』は、「増やす力」をごく自然に生活に取り入れる方法を教えてくれます。
リスクを抑えながら、コツコツと“未来の自分の味方”になる資産を育てていく。
それは、誰にとっても「これからの時代を生き抜く必須スキル」と言えるでしょう。
こんな人におすすめ
1. 銀行預金しかしておらず、お金が全然増えないと感じている人
「毎月コツコツ貯金しているのに、10年経ってもほとんど増えていない…」
そんな現実にモヤモヤしている方へ。
「お金に働いてもらう」という発想を、やさしく実践的に学べます。
2. 投資に興味はあるけど、何から始めていいか分からない人
- 「NISAってよく聞くけど難しそう…」
- 「損したくないけど、貯金だけじゃ不安…」
そんな投資初心者でも、本書ならリスクの少ない始め方・商品の選び方・長期的な考え方まで網羅されています。
3. 老後や将来の生活費が不安な人
- 年金だけで生活できるか心配
- 今の生活水準を将来も維持できる自信がない
本書は「今のうちに小さく始めて、20〜30年後に安心を育てる方法」を教えてくれます。
“今からなら間に合う”という安心感も得られるはずです。
4. 副業や転職以外の収入の柱を持ちたい人
- 労働時間に限界を感じている
- 自分が動かなくても収入がある仕組みを作りたい
「投資=自由な時間を増やす仕組み」という視点で、生活の中に“もう一人の働き手”をつくる発想が手に入ります。
5. もっと自由に生きたい、選べる人生にしたい人
「お金があれば…」と諦めていたこと、ありませんか?
『お金の大学』は、「お金に縛られない生き方」を実現するための“第一歩”を後押ししてくれる一冊です。
まとめ:「増やす力」は、未来の自由をつくる“静かな味方”
『お金の大学』が教えてくれる「増やす力」とは、派手な勝負やギャンブルではありません。
コツコツと、でも確実にお金が育つ仕組みを持つこと。それが、人生の安心と選択肢を生む“資産形成の土台”になります。
- 投資は怖くない。知識と仕組みでコントロールできる
- 少額からでも、長期目線で始めることが最大の武器
- 未来を変えるのは、今日始める「小さな一歩」
大切なのは、“いま”行動すること。
証券口座を開いてみる、NISAを調べてみる──それだけで、あなたの10年後・20年後は確実に変わります。
「お金に縛られない人生」を送りたいなら、まずは“増やす力”から始めてみましょう。
「もっと早く読めばよかった!」
そう思えること間違いなしの、一生役立つ“お金のリテラシー本”です。




