【書評・要約】『5年で1億貯める株式投資』──普通の会社員が資産を“爆速”で築いた4つの投資法とは?

こんにちは。
今回ご紹介するのは『5年で1億貯める株式投資──給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』です。
「このまま働き続けても、将来は大丈夫なのだろうか?」
「資産を作りたいけど、何から始めればいいかわからない…」
そんな不安を抱える20代〜40代のビジネスパーソンに向けて、kenmo氏が“普通の会社員”として再現性のある投資法をまとめたのが本書です。
給料に一切手をつけず、5年で1億円という大きな成果を上げたその方法論は、これから資産形成を始めたい人にとって、具体的で心強い指南書になるはずです。
なぜ今、『5年で1億貯める株式投資』が刺さるのか?──20代〜40代に効く3つの理由
1. 「給料以外でお金を増やす」選択肢が現実的に必要だから
終身雇用や年功序列が崩れ、将来の保証が不確かな時代。給料一本に頼ることのリスクを誰もが感じている中、投資という“もうひとつの収入の柱”を持つことの価値はますます高まっています。
本書は、副業や長時間労働に頼らず、投資によって資産を形成する具体的な道筋を示してくれます。
2. 少額・副業ナシ・実行可能性の高さ
「時間がない」「知識がない」「副業はできない」という人にも配慮された設計が本書の魅力。
kenmo氏自身が本業を持ちながら、貯めたボーナスを活用して資産を築いた実体験は、同じ境遇にある読者にとって“自分にもできそう”と感じさせてくれます。
3. 5年という“手が届く”時間軸
「いますぐ億万長者になれる」ような非現実的な話ではなく、「5年で1億」という中期的な目標だからこそ、計画と継続によって手が届く現実的なゴールとして受け止められます。
資産形成において大切なのは、「続けられる仕組み」です。本書には、それを支える思考とルールが詰まっています。
本書の4つの投資法──何を、どう買うのか?
1. 資本金の作り方から始める
まずは「投資資金」をどう捻出するかがカギ。 本書では、生活費には給料を使い、投資資金はボーナスや副収入、あるいは徹底的な節約でまかなうというアプローチを徹底しています。
無理に借金や信用取引で資金を増やすのではなく、「現金を貯めて、それを使う」というシンプルかつ安全な方法。 この“軍資金づくり”のマインドセットこそ、成功の第一歩です。
2. 成長銘柄の見極め方
kenmo氏は、「大化けする可能性のある企業」に集中投資するスタイルを取っています。 そのために重視するのが「ストーリー性」と「市場の成長性」。
具体的には、PR TIMES(プレスリリース配信サービス)や、学情(新卒就活支援企業)など、“これから伸びる市場に属する企業”を選んでいます。
・企業の将来性を描けるか?
・今後5年〜10年で“社会に必要とされる”ポジションを築けるか?
こうした観点から、時価総額がまだ小さい企業を中心に銘柄を選定しています。
3. 銘柄の集中と中期保有
「銘柄は多くても5〜6社に絞る」という方針で、集中投資の効果を高めます。
その一方で、“短期売買”ではなく“中期(1〜3年)保有”を基本とし、株価の値動きに一喜一憂せず、企業の本質的な成長を見守る姿勢を取っています。
リスク管理は「分散」ではなく「厳選」で行う。 これにより、利益率を最大化しつつ、不要な売買手数料やタイミングのミスを減らす戦略です。
4. 情報収集の質を高める
kenmo氏は、「株式市場で成功するには、徹底した“情報の目利き”が必要」と語ります。
そのために、以下のような情報源を活用:
- 四季報(定量分析)
- 決算説明会(企業の姿勢・展望を確認)
- 展示会・業界イベント(トレンドを肌感覚で掴む)
- 実際に商品やサービスを使ってみる(定性分析)
単なるニュースやSNS情報に頼らず、自分の足と頭で確かめるというアプローチが、銘柄選びの“信頼性”を高めています。
読後の感想:数字の裏にある「考え方」が刺さる
読み終えて強く感じたのは、「1億円」という数字に隠れて見えづらい“地味で堅実な努力”の積み重ねこそが、この本の本質だということです。
kenmo氏の投資スタイルは、派手さや一発逆転の要素とは無縁。代わりにあるのは、
- 日々の支出を律する力
- 銘柄に対する深い洞察
- 地道な情報収集と分析
- 他人に流されず自分で決断する習慣
どれも特別な才能ではなく、「誰もが手にできる考え方と行動」の集積です。
特に印象的だったのは、“お金を増やすこと”ではなく“自分の人生を自分で選ぶための基盤として投資をしている”という価値観。
「資産形成は、自由を獲得するための道具である」という視点が、数字の奥に込められており、読んでいて共感しかありませんでした。
投資初心者でも、「お金の使い方=人生の使い方」として学べる。そんな一冊だと心から感じました。

一方で『長期・分散・低コスト』と言ったインデックス投資とはだいぶ異なる投資スタイルですね。
短期間で爆発的に資産を増やすことを目指す投資法は、リスク許容度が高い人にはありですけど、初心者向きではないですね。
投資は自己責任。
それぞれの立場や環境に合わせて、自分に合った投資法が見つけられると良いですね。
まとめ:投資は怖くない。“仕組み”で未来を変える
「投資=ギャンブル」「株=リスクが高いもの」というイメージを持つ人は、いまだに多いかもしれません。
ですが、本書『5年で1億貯める株式投資』を読むと、その偏見が覆されます。
著者kenmo氏が伝えているのは、「投資は再現性ある仕組みであり、誰にでも始められる」という現実的で誠実なメッセージです。
たとえば、
- 生活費と投資資金を明確に分ける
- 成長性のある企業に集中投資する
- 感情に流されず、事実と数字で判断する
- 投資の判断軸を“自分で持つ”
こうした“シンプルなルール”の積み重ねによって、誰でも未来を変えることができるのです。
本書は、お金の話にとどまりません。自分で考え、選び、継続するという人生の姿勢そのものを教えてくれる一冊です。
投資に苦手意識がある人ほど、一度読んでみてほしい。きっと「投資ってこういうことだったのか」と、新しい視点が得られるはずです。
⚠️ 本記事は特定の金融商品を推奨・勧誘するものではなく、あくまで一般的な情報提供を目的とした内容です。
実際の投資判断は、ご自身のリスク許容度やライフプランに合わせて、ご自身の責任にて行ってください。